第17話 安くて人気も考えものなのよ( ̄▽ ̄;)

散髪屋さんの話。

今の男子学生も美容院でカットしてるって聞いて驚くのは昭和生まれのオッサンだけかな?

街の散髪屋さんっていくつかある組合のどれかに入っていて価格は合わせているようで、カットとシャンプー、顔剃りで4000円近い。その4000円の中で差別化するために散髪した後でコーヒーのサービスがあったり。

常連客ならコーヒー飲みながらマスターと世間話をするのもいいが、初めて入ったようなお店で散髪後のコーヒーなんて居たたまれなくて、さっさと飲み干して帰りたい気持ちの方が強いわ!

そういう昔からの街の散髪屋さんとは真逆なやり方で人気なのはチェーン展開している割安な散髪屋さん。

1度に10名ほどの散髪ができ、髪を切る時はハサミも使うがほとんど電動バリカンや専門の電動シェーバーのような用具で時短化している。また、顔剃り担当、シャンプー担当は別々の人で役割分担して効率化。街の散髪屋さんなら小一時間かかるところ、待ち時間もほとんどなく20分もあれば終わり、価格も2000円以下。

よほどの常連客でないと店員さんとは会話しなくてもいいから、流れ作業に身を委ねればいいのが気楽だし、それも人気の要因なのかも。

割安な散髪チェーンは、1度に多人数をさばけるシステムで、店員さんも常時6人以上いて効率よく動いている。

そんな割安な散髪屋さんのコンセプトを個人のお店でやろうとしている所がある。

どこかのチェーンから独立したのか?マスターと若い兄さんが、散髪を担当し、マスターの奥さんがシャンプーや顔剃りを担当し、散髪台は3席。

価格はカット、シャンプー、顔剃り含めて1500円と安い。

カットだけなら1000円!

個人営業だから経費も低くおさえているだろうし、ほとんど技術代になるから低価格でも客数さえ稼げたら儲けもかなり出るようだ。

そのお店は、安さとか散髪の腕もいいようでいつも繁盛している。

いつ見ても待っている人が店内に5人、休日にはお店の外のベンチにも5人(お店の外のベンチで待つって人気のラーメン屋か??)。10人も待っていると、マスターと若い兄さんで散髪するから、ひとり30分かかったとして外のベンチで待つ最後のお客の番が来るには2時間以上待たされることになる。

安くて腕もよかっても、ちょっと待つのが苦痛だわ!

2時間ベンチで待ってる間に東京から大阪まで新幹線で行けそうなんて考えてしまう!

待てる人はいくらでも待ってもらってもいいんだという考えかな?

安くて人気でも待たされるお客のことも考えてほしいよ!

ねえ、マスター!

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