第9話 平成も終わるのに昭和の感覚なのよ!!

年末というのは売上が上がると信じられている。

食品スーパーなどならおせち料理やこの時期にしか出回らない食品などの需要もあり、また、正月三が日くらいは買い物に出なくていいように冷蔵庫に貯えをを持つ家庭も多い。

しかし、食品以外のカテゴリーを中心に取扱う小売り業って年末でもそれほど普段と売上なんか変らない。なぜなら、自虐的になるが年末年始も変わらず営業しているお店がほとんどで、コンビニもあり、消費者はいつでも買い物できる世の中になっているからだろう。

それなのに、年末だからって大量の商品をお店に送り込んでくるバイヤー。

普段売っている商品を年末大売出し用??として送り込んでくる。

日用雑貨品なんてどこの家庭でもある程度買い置きされているだろうし、少しくらい安くしてもそんなに魅力もない。

大掃除などという感覚も薄れているから年末に掃除用品を買いそろえるなんてのも少ないだろう。

昭和の時代なら、お正月はデパートも、スーパーも、街の小売店も何日も休業していて、買いだめ買い置きしておかなきゃ何処もお店が開いていなかった。

そんな時代なら、年末大売り出しも効果的だっただろう。

もうそんな時代じゃないのに、いまだに年末商材として大量に納品させるバイヤーの感覚って疑問。

バイヤーもメーカーや問屋にセールスかけられ、口車に乗って仕入れてしまうのだろう・・・

毎年毎年、年末に大量に商品入荷、売れ残り、過剰在庫、年始から原価割れで売り切るパターンの繰り返し。それでも残る商品は延々と売れずに根在庫となる。

本部からは店舗の在庫が過多で売上とのバランスが悪いので改善せよと指摘されるが、元をただせばその根源にあるのは売れもしない商品を大量に送り込んでくるバイヤーの商品政策のミスジャッジ!!

バイヤーもメーカーや問屋のセールスも、自分の家庭の事を考えれば分かるはず。年末にそんなに買いだめなんてしないでしょ!必要なものがあればその都度買うでしょ!消費者の生活感と商品供給側の認識の乖離の間で現場(お店)は苦しんでるんだよ!!

平成も終わろうとしているのに、まだ昭和の感覚なのよ!!

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