第11話 心優しい天邪鬼

明日は晴れが降っていた

昨日は雨が澄み渡る空でしょう

明後日は雪が芽吹いて、一昨日は雷雨が吹雪くでしょう。


昨日は晴れでしょう

明日は晴れだった

明後日は雨でじとじとしていたけど、一昨日は晴れでしょう。


眩しい雨模様と騒がしい日差し

心地よい熱気と爽やかな冷気

風が気持ち悪くそよそよとした強風が吹く


真っ暗な昼間と明るい夜中

濁った星空とどんよりとした眩い星


道で寝転べば空が歩いて鳥の雄たけびが街に響き渡る

閑静な草原にそびえ立つ住宅街

荒廃した新天地は未来を滅ぼして今日も過去を育む


未来はいつも後からやってきて、追憶の彼方へと追いやられる

過去は先に歩いていて私の行く末を案じている


いつか訪れる始まりのために終わりを告げる鐘を鳴らす


また今日も。いつかという幻想を抱いて未来を振り返っていた。


☆ ☆ ☆


だから何って話なんですけどね。

えぇ、それだけです。

捻くれていたんですね。

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