短編小説【遅く届く年賀状】
ボルさん
第1話…妻の年始の策略
年賀状と言う距離間、そしてキッカケ…。
昔付き合っていた彼へ連絡がとれるチャンス。
三が日を終え、旦那には内緒で一通の年賀状をしたためている彼女。
思わせぶりな一言を添えて1月4日に投函する。
元日前に投函しないのは、彼からの返信を旦那が見てしまう可能性があるからだ。
明日から旦那は通勤が始まる。
明日から彼女は昼間の郵便配達を楽しみにするようになる。
彼女の日常の退屈さ・閉塞感は、彼からの年賀状によって解き放たれる…、
のであろうか。
つづく。
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