第4話 値下げ商品なんです
ステイショナリー、文房具って、こっちって超高いの。その上粗悪品すぎる。可愛くない。と悪の三拍子。
はっきり言おう。文房具って日本、神。文房具は、というか、文房具も、日本ぶっちぎりで世界一やし。
ある、jのつくイギリスの百貨店での出来事。
文房具売り場。こんな粗悪品こんなたっかい定価で買えるかよー。と思っていたら、値下げセール商品がワゴンに盛られてる。値下げ商品コーナーLOVEのあたくし。もちろんチェックしまんがな。
なんかね、かわいらしい赤地に白星の模様のジッフィーバッグ封筒がね、定価5ポンド(←強気。鬼か!)が、3ポンドの赤札。更に2ポンドの赤札、終いに、それを黒のボールペンで斜め線で消され 1 って手書きで書かれてあったの。そこにある全部の商品が手書きで更に値下げされてあったの。まあ、1ポンドやったら買おうかな。と3枚を手に取りレジに。
するとレジのおねーさんがその手書きで修正された黒ペンの1を、じーーーーっと見た後に、ちょーーーーっ疑いの眼であたくしを見て、
「これ、1ポンドじゃないわ。うちの店ではこんな値下げのやり方はしないわ。だからこれは二ポンドです」
と、めっちゃ上から目線で、まるでまるで、クリミナル、犯罪者でも見るような目で、あたくしに言い放った。
なぬう。これじゃあ、まるでまるであたくしが、黒ペンで値段を書き換えたみたいじゃないの。疑ってる。絶対。ぜっえったい疑ってるやろーーー、このアマ。
クッソー、くっそー。糞おおおおお。。。
けれど、あたくしは無実。それにあたくしは見た。セールワゴンにあったすべての商品が黒ペンによって値下げされていることを!あたくしは無実、あたくしには非はない!
おう、このアマ!! そうくるなら、こうかえしてやる。
その時は時間があったものだから、
「ああ、そうなの。じゃあ2ポンドでもいいわ」
と1枚2ポンドで、計3枚6ポンドを払って、その場を去ろうとした時に、
刑事コロンボのように、一旦、帰りかけたのになにか思い出したように、
「あ、そうそう、そこのセールのところ、今買った同じ商品も、全部が黒ペンによって値下げされてるから、ちゃんとチェックしたほうがいいわよ。誰がやったかしらないけれど。じゃ」
と言ったら、そのおねーさん、あわててレジカウンターから出てきて、セールコーナーをチェック。商品が全て黒ペンで値下げされていることに気づき、ソーリー、アバウトザット。と、むっちゃさらっと流すも、あたふたとレジやりなおして、何か押すところ間違えて、超あたふたあたふたの末にお金返してくれた。
終始笑顔のあたくし。心では、ざまあ。
人を疑うのもほどほどにしやがれ、ちゃんと伝達事項しとけ。ぼけえ。
レジ前の乱、余裕勝ち。オーホホホッー。余裕の高笑い。
この国では余裕のあるものが勝つっ!!
皆の衆、揺るぎなき自信と、そこに真実があるのなら、余裕をぶっこけっ!!!!ひるむなー。チャーーーーーージッ!!!!
by ナポレオン ←言ってねーしっ!!!
う、ううう…、こんなあたくしに誰がした……。
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