後輩の節目

後輩が一つの節目を迎えると

何故だろう

気持ちばかり変わってしまうね


実際に変わったことは

今日か昨日かの違い程度なのに

その今日か昨日かでうんと変わるものだ


今まで普通に頼めていたことが

頼めなくなったり

今まで普通に話せていたことが

話せなくなったり


申し訳なさとか

遠慮とか

『今日』から

のしかかってくるものが

重すぎる


先輩になっても

後輩だよ

それも変わらないよ

だなんて

自分では言ってしまうくせに


自分に当てはめようなどと

露ほども思わないのだから


悲しいものだよ

冷たくなった気がする

距離が遠くなった気がする

なんて思ってしまう自分も

壁を作ってるのは自分

なんて気づけない自分も


だけどもしかしたら

これは後輩から

先輩の隣に並ぶ

『後輩である先輩』

になる一歩目

かもしれないね

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