桃色の結晶

何気なく交わしたこの電話が

何気なく交わしたこの言葉が

いつの日か愛の囁きに

変わるときが来るのだろうか


意識したきっかけは向こうの想いで

ほんの少しの欲と焦りが

一片の結晶に火をつけた

そうなのかもしれない


ふわふわと燃え上がり

さわさわと溶けていき

ゆるゆると集まって

とろとろと塊になる


わたしはまだ知らない

桃色の結晶の行方を

桃色の結晶の意味を

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る