はらりらり

削る音

落ちる私


あれが違う

これはおかしい

それは普通でない


日々気づく失点

日々溜まる反省点


ひとつ

ひとつ


丁寧に

削ぎ落とし

私が

私で

なくなってゆく


私が

消えてゆく



普通になりたかった

変に思われたくなかった


普通の人に

普通の人の一部に


おかしな人でなく

おかしな集団の一部でなく


ただ

ただ


普通が良かった



必死に周りに合わせて

自分を消して


そうして


残ったものは


わたしと


わたしの

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