「   」

違う


違う


違うのだ



募る焦燥と膨らむ後悔


いつだって言葉は複雑で

いつだって言葉は難解で


だからいつも失敗する



理想で固められた言葉は

発される言葉と噛み合わず

果ては体と乖離していく


遠くなる意識が雫になり

少しずつ

少しずつ

諦める自分が生成される



後悔をしたくない

もどかしい思いをしたくない


それは全ての人間の願いで


だが決して不可能で



そうして残されたものは

二者択一のみであった

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