届かない手

あなたに近づきたいのに

遠くて全然届かない


いつしか近づいてもいいのかなって

でも嫌われたくないって心が邪魔する


あなたはとても素敵だから

後ろから眺められれば

それで十分かなって

そんな小さな遠慮の気持ち


気持ちがとても弱いから

歩み寄るなんてできなくて

縮まらない距離に寂しくなる


気づけば離れてしまうんじゃないか

届かないほど遠くに行ってしまうんじゃないか


恐怖はいつも尽きないよ

だけど手を伸ばすこともできないの


いつもとても緊張しちゃって

自分の対応を心配して

それでさらに怖くなって

やっぱりちっとも踏み出せない


あなたに対してだけ

いつも臆病になってしまうの


縮まらないよ

この距離は

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る