プロローグ (iii)
「まさか近所でこんな事件が起きるなんてねえ。すごく怖いです。下の子が小さいんで、解決するまで車で送り迎えします」
「サッカーが得意な子で、小学生のころからずっと続けてました。あと、小さいときは『トムとジェリー』が好きでしたね」
「
「あの子が帰ってきたら、また……家族4人でDVDを……いっしょに……………見……、う、ううっ……すみません……」
「お姉ちゃんとケンカしてて、いなくなればいいのに、って思って、そしたらほんとに……」
「お姉ちゃんとケンカしちゃったんだ」
「参観日にアリコットす……つの話をしたから……」
「お姉ちゃんが小学校に来てくれたの? アプリコットの話がケンカの原因?」
「んー……」
「まじめそうな印象でしたよ。ごみ出しなんかで顔をあわせたら、ちゃんとあいさつをされるかたでしたし。ニュースで高校の先生って聞いて、ああ、だからしっかりしてらっしゃったんだなー、って」
「常識では説明のつかない今回の事件。さまざまな説が浮上しているが、なかには超常現象説も。恵比寿に事務所を構えるある占い師は、妖怪の類が原因と主張する――」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます