ホームルーム (xi)
「それ、どういうゲームなんですか」
まじめでおっとりとした
全員の視線がそろって教壇に向く。そのほとんどが、なにか不思議なものを見たような色あいを帯びていた。
担任から飛び出した、不釣りあいでななめ上の言葉。彼の背後に記された「プリムズゲーム」の文字に彩りが、消えかけた好奇心の炎に勢いが、戻る。意をえた枡田は、一気
「おおまかな流れはこうだ。『プリムズゲーム』には多数のモンスターが登場する。君たちのなかからランダムで選ばれた人が戦う。モンスターを倒せればよし。やられた人はそこで脱落。モンスターは倒せても倒せなくてもゲームは次に進む。最後まで残った人の勝ち」
「モンスターってどういうやつですか?」「戦うってどうやるんすか?」「剣とか魔法とか?」「俺は銃がいい。M4カービンやSIG550でダンダンダンって」「出た、FPSオタク」「戦うつっても、言葉のうえでの話で、要はなんか問題解かされるんじゃね?」「あー、そういうやつ?」「言っても授業だしねー」
口々の質問や考えでクラスはざわつく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます