大晦日
飛鳥 未知琉
⒈大晦日の精霊
今日は
行く年あり、来る年もあり、そんな一日だ。
私は
私の役目は、一年に一度。
この
私は、
したがって、
しかし、その仕事はそう簡単なものではないのだ。
まず、私は「おおみそか」という言葉を聞くと消えてしまう。
なので、自分では「だいみそか」と呼ぶことにしている。
また、人間に見つかってしまっても消えてしまう。
つまり、私は
なんて悲しいんだろうか、まったく。
精霊というと、普通はたくさんの精霊たちが協力し合って
まじ孤独死するよ、こんなの。
んでもって、
ガチで最悪のお努めだよ。
とにかく、私がする役は人に見つからず、
でも、私は思ってしまったんだ。
───このまま次の年を連れてこなかったら
そうしたら、私は封印されないんじゃないだろうか。
もう封印されるのは嫌だ。
ならいっそのことやってやる。
彼女は決心した。
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