どんな光も眩しすぎる主人公がたどり着いた答え。それは、闇の光、光の闇。何でもない日常に潜む強烈な人間の心の動き。繊細でひどく虚ろな精神のはたらき。徹底して逆光に至る道を作り上げた手法。良い作品だと思います。
自分に自信がないとき、俯いてしまいます。光を眩しいと感じて視線を下げて歩いてしまいます。そんなとき、まさにこの作品のようだなぁと思いながら拝読しました。