エンドレスけった
いつもの喫茶店にて
カランコロン
けった「よぉ」
後輩「なんですかけったさん、また急に呼び出して」
けった「今日はお前に聞いて欲しい話があって」
後輩「そうですか。なんですか?」
けった「この間ふなっしーと将棋を指したのね」
後輩「はい」
けった「なかなかいい勝負になって」
後輩「はい」
けった「形勢不明のまま終盤に入ったのね」
後輩「はい」
けった「最後にふなっしーの玉が詰むか詰まないかの局面になって」
後輩「はい」
けった「俺が王手をかけた時に、ふなっしーがさぁ、「持ち駒に・・・」」
カランコロン
けった「よぉ」
後輩「なんですかけったさん、また急に呼び出して」
けった「今日はお前に聞いて欲しい話があって」
後輩「そうですか。なんですか?」
けった「この間ふなっしーと将棋を指したのね」
後輩「はい(あれ?この話どこかで聞いたことがあるな・・・)」
けった「なかなかいい勝負になって」
後輩「はい」
けった「形勢不明のまま終盤に入ったのね」
後輩「はい」
けった「最後にふなっしーの玉が詰むか詰まないかの局面になって」
後輩「はい」
けった「俺が王手をかけた時に、ふなっしーがさぁ、「持ち駒に・・・」」
カランコロン
けった「よぉ」
後輩「なんですかけったさん、また急に呼び出して(あれ?このシチュエーション見覚えがある・・・)」
けった「今日はお前に聞いて欲しい話があって」
後輩「そうですか。なんですか?(おかしい・・・何かがおかしい)」
けった「この間ふなっしーと将棋を指したのね」
後輩「はい(聞き覚えのある出だし)」
けった「なかなかいい勝負になって」
後輩「はい(聞き覚えのある展開)」
けった「形勢不明のまま終盤に入ったのね」
後輩「はい(聞き覚えのある話の進め方)」
けった「最後にふなっしーの玉が詰むか詰まないかの局面になって」
後輩「はい(聞き覚えのある起承転結の転)」
けった「俺が王手をかけた時に、ふなっしーがさぁ、「持ち駒に・・・」」
カランコロン
けった「よぉ」
後輩「(間違いない!なぜかけったさんとの話がループしている)」
けった「今日はお前に聞いて欲しい話があって」
後輩「そ、そうですか。」
けった「どうしたの?なんか動揺してるけど」
後輩「い、いえ!お構いなく」
けった「そう?あのさ、この間ふなっしーと将棋を指したのね」
後輩「・・・(なんでループしてるのかはわからないけど、とにかくこの現象をどうにかしないと)」
けった「なかなかいい勝負になって」
後輩「・・・(でもどうすれば)」
けった「形勢不明のまま終盤に入ったのね」
後輩「・・・(どうしたらいい??)」
けった「最後にふなっしーの玉が詰むか詰まないかの局面になって」
後輩「・・・(オチが来てしまう!)」
けった「俺が王手をかけた時に、ふなっしーがさぁ、「持ち駒に・・・」」
カランコロン
けった「よぉ」
後輩「けったさん!ちょっと聞いて欲しい事があるんですけど」
けった「え?俺もお前に聞いて欲しい話があって」
後輩「僕の話から聞いてください!」
けった「お、おぅ」
後輩「信じてもらえないかもしれませんが、けったさんとの今回の会話がループしています。」
けった「ループ?」
後輩「はい。けったさん、ふなっしーと将棋を指した話をするつもりでしょう?」
けった「え?そうだけど。なんで知ってるの?」
後輩「ループしているからです。けったさんはループに気付いてないんですか?」
けった「いやまったく」
後輩「けったさんが今回のオチを言う前にループが始まっています。
きっと何かオチに関わる点でループに原因があるんだと思います。
僕はもうオチが読めたので、けったさんがオチを言う前に僕が言えばループは解決する気がします!」
けった「まぁよくわからんけどそうなの?」
後輩「話を進めてください!」
けった「この間ふなっしーと将棋を指したのね」
後輩「はい!」
けった「なかなかいい勝負になって」
後輩「はい!」
けった「形勢不明のまま終盤に入ったのね」
後輩「はい!」
けった「最後にふなっしーの玉が詰むか詰まないかの局面になって」
後輩「はい!」
けった「俺が王手をかけた時に、ふなっしーがさぁ、「持ち駒に・・・」」
後輩「持ち駒に、歩(ふ)なっしー!」
シーン
けった「スベっちゃったね(笑)」
後輩「ってけったさんのオチじゃないですか!
やった!ループが終わりました!」
けった「なんかよくわからんがよかった!」
後輩「一体なんでループしたんでしょうかねぇ?」
結論:しかし結局スマップの解散は止められなかった(BAD END)
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