けもフレ戦闘描写集

柊木緋楽

worldseed:666

サーバル---アニメの1話、かばんが居なくて荒廃してしまったパークにて。

そんな目の前にいたのは――フレンズが最も憎むべき相手……セルリアン。

しかもそのセルリアンの身体には、触手のような物が4本も付いていた。

サーバルはそれを見ると、今までに失われた沢山の記憶を頭に浮かべた。

「こっち……来ないでよ……。私……。」

彼女がそこまでいいかけた時だった。

サーバルへと迫るセルリアン。

その後方で、サーバルの親友……カラカルが弱った力で小さく抵抗をしながら、その命――いや、記憶は、一瞬にして消し去って行った。

サーバルはそれを見ると、セルリアンに強い憎しみを覚えた。

彼女は恐怖に悶えていた心を空へと解き放ち、その拳を握り直した。

「もう――負けないんだから。そして私は、あなたたちを許さない。」

サーバルは言うと、その目に炎をたぎらせ、見開いて、迫り来るその物体を慎重に見つめた。

一瞬後、それは触手を鞭のように打ち鳴らしながら、彼女へと向かわせた。

サーバルはそれをいとも簡単に見切ると、素早く高く跳躍し、再び迫り来る触手を他所に、勢い良くセルリアンの石を殴った。

瞬間、セルリアンの背中にあった石はちりぢりに爆ぜた。

だが、サーバルの心には友人を失ってしまった悲しみ……その友人を守れなかった罪悪感が永遠に存在し続ける事なのだろう。

彼女はその思いをなんとか胸にしまい込むと、この先に待ち受ける様々な危険を前に、目の前に続く道を見下ろした。

一瞬後、辺りにセルリアンの体が飛び散った。

……残る危険はあと11個。

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