名称未設定の小説

@Fghgc

第1話

Fランお兄様がゲームで評価される学園の頂点に立ったりするこのご時世なら売れる気がする



「E判お兄様が学業で評価される学園でマウントを取るそうですよ?」



全国にある高校の中でも屈指の名門校で卒業した後の志望進路の実現率は驚異の10割。そんなイデア学院の真の姿は——全てが校内統一模試で決まる弱肉強食の世界。この学年を超えて行われる校内統一模試ではAからEまでの“判定”が下され生徒たちの序列が決まる。-この序列において上の者は教師以上に力を持ち下の者-E判定-には人権などない- 生徒手帳より。が、未だE判定を取るような生徒は居なかった。

物語の始まり、とある理由からこの学園に転入してきた少年がいた。しかし彼は転入試験でギリギリの成績での合格であり、学院始まって以来初のE判を出し、二年生であるはずの彼は同じく転入することとなった妹、楓と同じ一年生の教室に所属することとなっていた。


ここから真の天才が“上”を手にする物語が始まる


「おい、俺に負ける準備はできてるか?」

「お兄様がE判なのは途中式を全て頭の中で処理して、一切書かないからなんです!」

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