印象的な冬の景色にまつわること

 誕生日が1/27なのもあって、冬は好きな季節です。なにしろ夏と違って寒ければ服を着ればいいんだもの!夏はショーツまでが!限界だから!!!


 関東生まれ関東育ち、幼少の記憶はほとんど無し、と、冬に限らず昔の記憶は薄いです。

 数少ない中ではオリオン座ですね。昔実家があったところは、少し歩くと真っ暗闇がある程度に田舎で、民家も街灯もないです。田んぼの畦道は夜なんて歩くところじゃありません。農業用水は死です。

 そんな田舎なので、バイパス沿いにあった家の庭でも、夜空を見上げると星の数は尋常ではありません。雪はなく、ただひたすら刺す空気、しゃべる口から白い息。バイパスには街灯があるし、家の庭なので子どもだけで外にいても怒られることもなく、冷え切るまで空を見上げていました。星座盤と懐中電灯とこうるさい弟と、たまに父。星座の本を貪り読み、ギリシャ神話に流れ、ローマ神話が混ざり。手痛い話をすれば、自分は何か特殊な存在で、見上げていれば迎えがやってくるような妄想もしていました。痛い。いたたたた。でもこの界隈ならそういう妄想した人たちばかりだと信じる。


 今住む街は周りが明るくて、もう夜空を見上げる習慣はありません。

 その家ももうなくて、本当に思い出の中だけになりました。星座盤もどこかへいきました。



 もうひとつ。実家の周辺ではなんともなかったのに、一駅向こうに行く途中の短いトンネルを抜けたら雪景色だったのはびっくりしたことがあります……海沿いから内陸部へ向かってあんなに違うとは思いませんでした。海沿いといっても海には車で30分ほどかかるのて、海沿いだって意識は無かったんですけどね。ほんの数分の違いに衝撃を受けました。あれいくつの時なのだろう……





 いまでもあれは驚きなんですが、大学生の夏の頃、同じトンネルを逆向きに走行中、トンネルを抜けた瞬間に同じ車両に乗っていた部活合宿予定の中学生さん(多分)に「すごーい!トトロの森みたい!」とはしゃがれたのが未だに胸に沁みます。せやな、うちの地元千葉県内やけどな……。

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