第1225話月待ちて 家には行かむ 我がさせる

粟田女王の歌一首

※粟田女王:家系未詳。歌はこの一首のみ。


月待ちて 家には行かむ 我がさせる あから橘 影に見えつつ

                      (巻18-4060)

月の出を待ってから、家に帰ることといたしましょう。

我々が、髪に挿した、明るく輝く橘の実を、月の光に照らしながら。


橘諸兄の宴会から帰宅する姿は、実に楽しく満足できる気分。

その証拠として、明るく輝く橘の実を髪に挿す、の表現を使う。


これも歌に託して、左大臣橘諸兄を褒めたたえている。


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