第1170話大宰の時の梅花に追和せし新歌六首(1)

大宰の時の梅花に追和せし新歌六首


み冬継ぎ 春は来れど 梅の花 君にしあれば 招く人なし

                    (巻17-3901)

寒い冬に続き、ようやく春が来たのですが、待ち続けている梅の花は、あなた以外には招いてくれる人は、いないのです。


この歌は、十年前、大伴旅人が催した梅花の宴での32種の冒頭歌

正月立ち 春の来たらば かくしこそ 梅を招きつつ 楽しき終えめ

に応じて詠まれた歌。


したがって、「君」は、その冒頭歌の作者「紀卿:きのまえつきみ」になる。



                     

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る