第995話武蔵野に 占部像焼き まさでにも
武蔵野に 占部像焼き まさでにも 告らぬ君が名 占に出にけり
(巻14-3374)
※占部像焼き:うらべかたやき。占部は、占い師。像焼は動物や亀甲を焼き、ひび割れた形で占うこと。
※まさでにも:確かに、まさに、まざまざと等。
武蔵野で占いをしてみたら、まだ誰にも言っていない貴方の名前が、はっきりとわかってしまいました。
占いの結果は、現代以上に。神慮と思われていた。
娘としては、そんな神慮があったのだから、秘密にしてはいたけれど、今後は彼との交際や結婚を認めて欲しい、と願うのである。
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