第783話ぬばたまの この夜な明けそ あからひく
ぬばたまの この夜な明けそ あからひく 朝行く君を 待たば苦しも
(巻11-2389)
※ぬばたまの:夜にかかる枕詞。
※あからひく:朝にかかる枕詞。明々と輝くの意味。
この夜は明けないで欲しいのです。
朝になると出て行ってしまう人を、また来られるまで待つのは、苦しくて仕方が無いのですから。
それが決まり、とわかっていても、別れはつらい。
また夕方に来てくれると思っても、それまで待つのが苦しい。
だから、ずっと真っ暗なな夜であって欲しい。
こんな歌を詠まれたら、男はますます、女が可愛くなって仕方がなくなる。
「亭主元気で留守がいい」などと大笑いする方々には、無縁の心理と思う。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます