第712話秋山の 木の葉もいまだ もみたねば
秋山の 木の葉もいまだ もみたねば 今朝吹く風は 霜も置きぬべく
(巻10-2232)
※もみたねば:紅葉しないのに 。
※霜も置きぬべく:「べく」は推量「べし」の連用形になる。通常であれば下に「あり」あるいは「寒し」となるが省かれている。珍しい終止の形になる。
秋山の木々の葉は紅葉していないのに、今朝吹く風は、霜が降りるくらい冷たいのです。
素直で理解しやすい歌。
肌にあたる風が実に冷たく、まだ紅葉しない山と見比べて戸惑っている。
実際に霜が降りたかどうかは別として、作者にとっては、それほどの寒さを感じる風だったのだと思う。
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