第466話挽歌(2)
秋津野を 人の懸くれば 朝撒きし 君が思ほえて 嘆きは止まず
(巻7-1405)
秋津野のという言葉が人の口から出ると、あの朝、撒いたあなたのことを思い出して、嘆きが止まないのです。
秋津野は、所在未詳。大和あるいは紀伊と想定されている。
古代は火葬の後に、翌朝に散骨をする習俗があり、その遺灰を撒いた場所らしい。
その場所の名前が、人の口から出るたびに、過去の葬儀を思い出し、嘆きに沈む。
実に痛々しく、辛さを感じさせる歌と思う。
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