第204話あしひきの 山橘の
春日王の歌一首
あしひきの 山橘の色に出でよ 語らひ継ぎて 逢ふこともあらむ
(巻4-669)
山橘の実のように、しっかりと態度を示しなさい。
そうすれば、人々の噂となり、逢うこともできるかもしれません。
春日王は志貴皇子の子で、天智天皇の孫となる。
逢えない恋に悩む誰かに恋愛指南をしたのだろうか。
古代では秘めたる恋が主流、現代人でもなかなか「あの人が好き」などと、はっきり言う人はいないので、実に常識とかけ離れたというか、大らかにして強い恋愛指南である。
確かに黙っているばかり、秘めているばかりでは、気持ちは誰にも知られず、ましてや恋する人には伝わらない。
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