キンクマハムスターと俺の嫁
ぷいゔぃとん
第1公 その名はキンクマ!
「隊長! これはヤバイと思われますが!?」
「隊員よ! ダメだ! 見てはならぬ…見ては…!」
俺らは今、人生最大の危機に直面していた。俺と、嫁の
キンクマハムスターと呼ばれる種類のハムスターをご存知だろうか?
通称キンクマ。キンクマか…。誰がキンクマと名付けたのかは存じあげないが、見事なネーミングセンスだ。『金のクマ』と言えば『金のクマ』なんだが、我々が想像するクマさんの
「隊長! ここにハムスター飼育セットが売られているでありますっ!」
ペットショップめ! なんて卑怯な手段を。飼育セットなど、こんな可愛い物体の横に置くではない。このモフモフ野郎を我が家に迎えたくなるではないか。嫁も脳内で葛藤を繰り広げているようだ。
「隊員よ! これは卑劣な罠だっ! 決して見つめては…見つめてはならぬ…! なっ!? うぉぉぉおおお!」
なんと、キンクマハムスターがパントマイムを始めやがった! ガラスのケージであることを利用して! 手をペタペタと! なんだ、あのピンク色の可愛い手は! 肉球は! つぶらな瞳は!
「隊長! この子はウチに来たいみたいです! あんなに一生懸命アピールしているじゃありませんか!」
「隊員よ! ここは我々の負けのようだ!」
「はいっ、隊長!」
こうして、我が家にキンクマハムスターがやってきた。
名前はまだない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます