張飛2 長阪の仁王立ち
まずは
劉表が死ぬと、曹操は
劉備は南に逃げ、曹操はそれを追う。
そして一両日のうちには、
劉備、曹操に追いつかれたと知ると、
妻子を捨てて逃走スピードを上げる。
ただ、最後尾には張飛をつけた。
二十人ばかりの兵と一緒だ。
やがて劉備たちは大河、
全員を無事に渡し終えると、張飛、
橋を落とし、目を釣り上げて
矛を曹操軍に向けて突き出し、叫んだ。
「わしが張飛じゃ、かかってこんかい!」
とりあえず劉備を追っ払えたからか、
それともその迫力に気圧されたか。
曹操軍に、あえて張飛に
挑みかかろうというものもなく、
こうして劉備たちは逃げおおせた。
後に劉備が荊州南部を押さえた時、
張飛を先主背曹公依袁紹、劉表。表卒,曹公入荊州,先主奔江南。曹公追之,一日一夜,及於當陽之長阪。先主聞曹公卒至,棄妻子走,使飛將二十騎拒後。飛據水斷橋,瞋目橫矛曰:「身是張益德也,可來共決死!」敵皆無敢近者,故遂得免。先主既定江南,以飛為宜都太守、徵虜將軍,封新亭侯,後轉在南郡。
先主は曹公に背きて袁紹、劉表に依る。表の卒せるに、曹公は荊州に入り、先主は江南に奔る。曹公は之を追い、一日一夜、當陽の長阪にて及ぶ。先主は曹公が卒の至れるを聞き、妻子を棄てて走り、飛をして二十騎を將せしめ後を拒ましむ。飛は水に據りて橋を斷ち、目を瞋らせ矛を橫にして曰く:「身は是れ張益德なり、來たりて共に死するを決すべし!」と。敵は皆な敢えて近づきたる者無く、故に遂にて免ぜるを得る。先主の既に江南を定めたれば、飛を以て宜都太守、徵虜將軍と為し、封じて新の亭侯と為し、後に轉じ南郡に在す。
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