ハイチュー関羽7
伏線的な話っすね。
「
関羽が
孫権、そいつをサポートしようか、
って打診してきたそうっす。
ただ、打診は非公式なもの。
正式な援助申請の書状を持った使者には、
可能な限りゆっくり進むように命じ、
なかなか関羽のもとに
到着しないようにさせたっす。
この遅延工作に関羽、やきもきイライラ。
しかもこの頃には
かなり
なので関羽もだいぶイキってました。
孫権からの使者を罵ったっす。
「あのイカ野郎、きっとわざとに
樊城を落としたる
真っ先に奴のゲソを引き抜きたく候!」
あっそういうこと言う奴なんだね、へー。
孫権、関羽からのこのリアクションを
引き出したもんだから、確信したっす。
こっちを軽んじてるにもほどがある。
なのでとりあえず、
誠意ゼロの謝罪の手紙を送ったっす。
「俺が直接助力に向かうし、
それで許してよ☆」
うーんこの。
いや、自分思うんっすけど、
表向き仲良くしてたけど、
めっちゃ仲悪いし、疑い合ってたっすよね。
そんな関係だから、孫権、
関羽を襲撃する兵を
こっそり出立させたっす。
このへん、
裏付けが取れるっすよ。
「精鋭を船の奥に押し込んで、
船頭を庶民にやらせた。
またその庶民に、
商人の服を着させた」
もうなんつーか、油断を誘って
殺す気マックスじゃないっすか。
関羽も助けは求めてなかった感じだし、
なら、孫権が救援送るよーって言う意味も
なかったはずっす。
大体、本当に助けたいんなら、
なんで手助けのための兵を隠したわけ?
って話っす。
『典略』曰:羽圍樊,權遣使求助之,敕使莫速進,又遣主簿先致命於羽。羽忿其淹遲,又自已得於禁等,乃罵曰:「鰂子敢爾,如使樊城拔,吾不能滅汝邪!」權聞之,知其輕己,偽手書以謝羽,許以自往。臣松之以為荊、吳雖外睦,而內相猜防,故權之襲羽,潛師密發。
按呂蒙傳雲:「伏精兵於冓鹿之中,使白衣搖櫓,作商賈服。」以此言之,羽不求助於權,權必不語羽當往也。若許相援助,何故匿其形跡乎?
『典略』に曰く:羽の樊を圍むるに、權は使いを遣りて之を助けんと求むれど、敕使は速やかに進むる莫く、又た主簿を先に遣りて羽に命を致す。羽は其の淹遲せるに忿り、又た自ら已でに禁らを得たるれば、乃ち罵りて曰く:「鰂子の敢えて爾れるに、如使し樊城を拔きたるれば、吾れ能く汝を滅さざらんや!」と。權は之を聞き、其の己を輕んぜるを知り、偽の手書にて以て羽に謝し、以て自ら往きたるを許す。臣松之
呂蒙傳の雲いたるに按ずるに:「精兵を冓鹿の中に伏し、白衣をして櫓を搖らがしめ、商賈の服を作したるなり」と。此を以て之を言わば、羽は權に助けを求めざらば、權は必ずや羽に當に往かんとせるを語らざりたるなり。若し相い援助せるを許さば、何の故にか其の形跡を匿さんか?
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