関羽8 ヒゲの末期
二人は常々、
軽んじられていることに嫌気がさしていた。
関羽、麋芳と士仁に後方支援を命令。
だが二人とも任務を放棄した。
「は? 両名には“教育”が必要に
ガン切れ
二人にとっちゃヤバみマックスである。
どうしたもんか、とそわそわする。
後先考えてなさすぎである。
ともあれ、そんな奴らの存在は
二人を陰ながら勧誘すると、
すぐさま二人は呼応、孫権を歓迎した。
一方の、関羽サイド。
今度は
「負けずの徐晃」である。
徐晃の参戦により、関羽、
樊城を諦めざるを得なくなった。
肩を落とし、
そしたら、
孫権の手に落ちているではないか!
ちなみに江陵は、
山が開けた先で最初に到達する町である。
つまり蜀と関羽とを結ぶ玄関口。
非常に重要な拠点であり、
関羽、自らの家族は前線の襄陽ではなく、
この江陵に住まわせていた。
えっそんな重要な拠点の長官
軽んじてたの……マジで……
麋芳、士仁の裏切りにより、
関羽は
加えて家族や多くの配下たちも、
全てが孫権の手に没した。
こうなってしまっては関羽軍、
もはや軍としての体をなさない。
兵たちは一人、二人と逃亡。
そんな状況の関羽軍に対し、
遂に孫権は兵を動かした。
抵抗など出来たものではない。
臨沮という地で、関羽、
息子の
南郡太守麋芳在江陵,將軍士仁屯公安,素皆嫌羽輕己。羽之出軍,芳、仁供給軍資,不悉相救。羽言「還當治之」,芳、仁咸懷懼不安。於是權陰誘芳、仁,芳、仁使人迎權。而曹公遣徐晃救曹仁,羽不能克,引軍退還。權已據江陵,盡虜羽士眾妻子,羽軍遂散。權遣將逆擊羽,斬羽及子平於臨沮。
南郡太守の麋芳の江陵に在り、將軍の士仁の公安に屯せるに、素より皆な羽の己れを輕んぜるを嫌う。羽の軍を出だせるに、芳、仁をして軍資を供給せしむれど、悉く相い救わず。羽の「還りて當に之を治めんとす」と言いたるに、芳、仁は咸な懼れを懷きて安んじず。是れに於いて權は陰に芳、仁を誘い、芳、仁人をして權を迎えしむ。曹公は徐晃を遣りて曹仁を救わしめ、羽は克す能わず、軍を引きて退き還す。權は已にして江陵に據し、羽が士眾、妻子を盡く虜とし、羽が軍は遂にして散ず。權は將を遣りて羽を逆擊せしめ、羽、及び子の平を臨沮にて斬る。
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