第4話まぁ、良かったんじゃないです?
「まずは...俺からだっ!!」
佐々木君が、ポケットからエア,ガンを取り出して相手に向ける。
「【
パンッ!パンッ!パンッ!
そう、能力を発動させてから引き金を3発引く。
発射されたBB弾はうねうねと曲がりながら桐条の頭に向かう。
「っ!?」
危険を察知した桐条は思いっきり後ろにジャンプしながらダイナマイトを前に投げる。
「【
バァァーン!!
爆発の衝撃で後ろに吹っ飛ばされる。
しかし1つだけのBB弾は爆風に弾き飛ばされずに桐条の眉間に向かって飛ぶ。
「まずっ!?」
「【
小宮(高)が能力をBB弾に向けて発動させるも、特に何も出来ずに桐条の眉間に当たる。
「ぐぅ...」
衝撃で少し後ろに仰け反る。
すると、傷がついたところから赤色のポリゴンが発生し、桐条の頭の上に緑色の結晶のようなものが現れ、その3分の1ぐらいのまでが透明になっていた。
「なるほど...これが体力ってわけね...」
そんな誰かの呟きが聞こえたのだが、僕はテンパっていた。
『ど、どうしよう、僕の能力は...いや、待てよ?確か普通能力って最初に発動した時はすごく疲れるって聞いたんだけど...って事は、僕のこの能力はほぼ負担なしで発動できるわけで...って事は何回連続でも1秒間にものすごい回数でも、どんな大人数でもダメージ、又は回復できるって...こと?』
そんな事を頭の中でごちゃごちゃと考えていたのだが面倒くさくなってきてとりあえず、敵全員に向けて1秒間に2回のダメージを与える感じで能力を発動させる。
「「「んっ?」」」
敵のHPがゆっくりとだが、削れて行く。
よく見てみると全員の結晶のような物は緑色から紫色に変わっていた。
「毒状態...?」
「「「えぇ?」」」
相手チームが驚き動きが止まる、しかし自分のチームも少し止まってしまう
「まぁ、取り敢えず今がチャンスだ!Bチーム行くぞー!!」
誰かが大声で叫んだおかげでBチームの士気はどんどんと上がって行く。
『毒が出来たなら!!これだって!』
「【
「【
パンッ!!パンッ!!
「か、身体が動かしにくい!?」
「わたしの能力、
一気に乱戦状態になる。
が、相手チームの日比谷と多々間川が能力を発動したことにより状況が一変する。
「【
「【
タタタタタタッ!
まるで示し合わせたかのようにリズムも完璧に合わせて混戦の中心部に走ってゆく
「やっぱりね!前田君!!」
日比谷が上を向いて不敵に笑うと何処からかジャンプしてきたのだろうか?日比谷の目の前に前田が落ちてくる。
「ホイ、ほーい!【
空中で能力を発動させる。
「はぁぁぁ!!みんな耳塞げ!!」
前田君が思いっきり地面に着地する
その少し前に、日比谷君が多々間川さんの肩に触れ多々間川さんに『許可』をとる
そして前田君が地面に着地した直後にものすごい音がなった。
キィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!
しかもその音で衝撃波が起こり、味方チームの体力の半分を削る。
しかし、敵チームは僕の毒で結構ピンチだったらしくその攻撃でほとんどが死んでしまう。
もちろん、多々間川さんと日比谷君も例外ではないが...日比谷君が多々間川さんに触れたことにより受けたダメージを日比谷君が倍増して、そのダメージを多々間川さんが受けて多々間川さんの能力で前田君に即死級のダメージが行った。
いま、生き残っているのは
相手チーム
・鼓矢
・清水
・渡辺
の3人で、
こちらは前田君以外は全員生きている。
「やっぱり...君の回復とダメージは強いなッ!!」
鼓矢さんが、ものすごい気迫でこちらに走ってくる。
ゴゴゴゴッ!
「さ、佐々木くん!追撃お願い!瀬木くん!堂理さん、守りをお願い!」
「「了解!」」
「りょ〜か〜い!」
パンッ!パンッ!
佐々木くんが能力を発動させずにガスガンを発射させる。
パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!ガキッ、
「ちっ、弾切れだ、すまない」
そう言って佐々木くんは後ろに下がる。
ちなみに佐々木くんが撃った弾はほとんどが躱され、1発だけ左わき腹に入っている。
「うぉぉ!【
瀬木くんが右腕を鞭のように振ると、振って一番速度が出た瞬間に右腕を肘から切断して飛ばす。
「ロケットパンチ!」
もちろんそこまで飛距離はなく、威力もないため鼓矢さんの手前で失速して地面に落ちる。
「ありゃ〜」
鼓矢さんはそれを蹴っ飛ばしてこっちに突っ込んでくる
「くそッ!!」
佐々木くんが持っていたガスガンを放り投げる。
それが鼓矢さんに当た...らなかった。
「はぁぁぁ!!!【
一様、一度も使ったことのない能力なので、効果範囲も分からないので、なるべく近づきたい所なのだが、いま能力を発動させたのは大体15mぐらい離れている。
せめて10mは近づきたいと当の本人も思っていたので...彼女は自分の背中を自爆させた。
バァァーーーン!!
背中を自爆させ、ものすごい加速を得る。
そのスピードで僕たちの中心にまで飛んできて、
「【
ギュゥゥゥゥ...
「す、吸い込まれる...!?」
「ま、不味い!絶対に吸い込まれるなよ!!!」
僕らが必死で耐えていると...
「プッ、はははははははははははっ!!」
いきなり佐々木くんが笑い出した。
それにつられたのか、堂理さんも
「ふふっ、ふふふふふふふふふふふふふっ」
瀬木くんも
「あははははは!あはははははは!あははははははははははははは!」
「「「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!!!!」」」
「な、なんだよ...まさか、これが、」
この現象の元凶を睨む。
「渡辺ぇぇぇ!!」
「ふふふっ、無様無様」
すこし
「あはははっ、笑えてきた...ははははっ」
「あはははは!あはははは!あははは...あっ、」
瀬木くんが笑い過ぎて鼓矢さんの吸収に耐えきれず吸い込まれる。
「あっ、はははははは!」
佐々木くんは吸い込まれながらも笑っていた。
「ふふふふふふ...【
そう言うと、鼓矢さんの吸収が終わる。
「えっ?発動〜前に、終わった?って事は〜爆発?」
堂理さんがそう言った直後、僕の耳に爆音が響き、気がつくと量子コンピューターの前に座っていた。
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