ハツコイが実る時

@NnmAsn

第1話〜序章〜ハツコイが実らない時

初恋は実らない。


よく言ったものだ。


夏の生暖かい風が優しく吹きつけるベランダで、ボーッと飛行機雲を見ながらタバコを吹かしふと俺は思う。


24歳の誕生日を1人寂しく迎え、1日が過ぎた。


社会人一年目が終わり、少し仕事にも慣れてきたが、それでも分からないことは多い。その上、新人にも教えなくてはいけない。上司と新人との間で板挟みになりながら必死に仕事をこなす毎日だ。

とゆーセリフを本やドラマとかでよく目にするがその通りだと再確認する。


終わったはずの恋を思い出すのはこんな陽気のせいなのかもしれないな。誰にも届く事のない言葉を発し新しいタバコに火をつける。


新しく煙をあげているコレを見ながらまた余計なことを思い出す。

いつからかやめられなくなったこのタバコを教えてくれたのもアイツだった。





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