第10話 寝言

聞いたことのない女性の名前


一体 誰だろう?


夫に尋ねてみたけれど

知らんふり


私の知らない夫の顔を知りたくて

外での行動を知りたくて


そっと手帳を盗み見た


私の知らない夫の別の顔

私の胸は張り裂けんばかり


眠れぬ夜が続く

涙が自然にこぼれ落ちる


あなたは何を隠しているの?


一体誰に恋しているの?


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る