第9話 一枚のメモ

夫の読みかけの本から落ちた

一枚のメモ

私や家族のものではない

流れるような美しい文字


誰から受け取ったの?


一瞬私の心は凍りついた

見え隠れする女性の影


あなたを信じていいの?


外であなたは

誰と逢っているの?

誰と話しているの?


出逢った時の あのときめきは

もうすっかり過去のものに

なってしまったの?

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