その注文はご法度では??
田舎中の田舎である私の住まいがある街にも、行列ができるお店がひとつだけあります。それは、私の家から歩いて3分ほどのところにあるラーメン屋です。
私が子どもの頃からあるそのラーメン屋は、向かい合わせのテーブル席のみで全部で17席。営業は、平日と不定期の土曜日で、11時半から16時頃までです。平日の昼時は労働者の方々が多く利用し、土曜日は県内外からのラーメン好きな人やご家族連れで混み合うので基本、相席になります。客層は、圧倒的に年配の方が多く、平均年齢は還暦を超えているだろうと私は思っています。
「ラーメンセット」というメニューで白米と生卵が付くだけで、あとは数種類のラーメンのみ、餃子や炒飯といったサイドメニューはありません。
基本となる醤油ラーメンは、煮干しがほんのりと香るとにかくあっさりとした昔ながらのスープで、その薄味故に、麺にも味がしっかりと感じられます。そのあまりにもあっさりとしたスープだからか、食いしん坊さんは麺を増量して注文します。私の向かいの家のお兄ちゃんと一緒だったことがありましたが、彼は7玉を注文して、出てきたのが生け花の花器のような大きな丼だったので驚きました(笑)
本日、約2か月ぶりにそのお店でいつものラーメン大(1.5玉)ゆで卵トッピングをいただきました。私がそのお店に行けるのは土曜日くらいしかないのですが、ここのところずっとお店が土曜日にお休みで、本日、ようやく巡ってきたチャンスでした。1時半の段階でお店の前を通ったら、店外に7~8人の方が並んでいたので、さらに時間をずらして2時前に行ったら着席できました。
季節やその日の気温によって変えているのか、それとも、食べる側の私の体調によるものなのかわかりませんが、スープの濃さが違う、と感じることがあります。元々、薄口のスープがさらに薄く感じられることもあります。
「醤油ダレ多めに、って注文しちゃダメかなあ」
と私が言うと、家人は「麵の硬さはまだ注文できるとしても、タレの濃さなんてお店の根幹にかかわるところだからさすがに駄目でしょう」と言います。確かに、そうだろうと私も思っていましたが、半年くらい前の事です。
「ラーメン
「中で、タレ多めですね。ありがとうございま~す」
(えええええええ?いいんじゃんよ~)
というエピソードが店内であったのです。
がしかし、今日も今日とて、やっぱり、タレ多めの注文ができずに、しかも、いつもよりも味が薄く感じられるスープのラーメン大ゆで卵トッピングを食べた私でありました(笑)
なぜ、この注文が可能なのにもかかわらずできないのか。お店の根幹にかかわるところだと私自身が意識し過ぎているからなのか、今まで何年もずっと通い詰めて今更、タレ多めって言いにくいからなのか。
ま、その両方ですかね(笑)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます