2019年10月

台風にドキドキしている人の事情

 最強の台風19号が関東方面に近付いています。

 どうも、東京に近付く台風だとテレビの台風関連のニュースの量が増えるような気がするのは私だけでしょうか。東京に影響が無さそう、なだけで、お隣の千葉県が甚大な被害を被った台風15号が近付く時はこんなにニュースは多くなかったはずです。ま、そういうことなのでしょう。

 さて、今回の台風は大きいので、広範囲に影響が出る恐れがあって、私が住んでいる田舎街でも、昨日の夕方18時半の有線放送で、避難場所やら、農作物の管理の注意喚起が呼び掛けられていました。私も、昨夕のうちに、家の外回りをチェックして風で飛びそうなものは屋内に入れました。そして、この三連休で予定していた屋外レジャー付きのイベントはキャンセルしました。これで、台風接近前に必要な行動は完了です。

 県内で予定されていた行楽・観光・スポーツイベントは軒並み中止。学校行事も延期。これも致し方ないところです。


 でも、中止・延期というわけにはいかない…そんな人たちってどんな事情があるんだろう、って考えてみました。もちろん、お仕事でどうしても休むわけにはいかない人は除きます。

 例えば、この連休中に約束をして久しぶりに会おうとしている人、なんらかの記念日があってそれに向けて準備してきた人、結婚式を挙げる人、なんかが頭に浮かびました。

 結婚式なんかは、ほとんど公の行事なので強行するでしょう。でも、残念ながら、遠方から出席できない人は居るでしょうし、楽しみにしていたガーデンウエディングは取りやめて屋内に変更するでしょう。出席者の中で式後に帰れない人のためにホテルを手配したり、台数の少ないタクシーを手配したりも大変そうです。でも、台風で大変な中での結婚式として、幸せな二人に、出席者に忘れられない思い出を残すことなるでしょう。


 私だったら、記念日や久しぶりに会う約束をしている系の人たちの心情を察します。中止もやむなし、だけど、できれば実現させたい…こんな心配と諦めきれない気持ち、そして、願う気持ち、期待が入り混じった複雑な胸中を察します。記念日に合わせて通販でプレゼントを買ったのだけど届くのか… 花を贈ったのだけど届くのか… しかも、それが、サプライズであり、記念日に合わせての重要なその人の意思の伝達だったりもするかもしれません。

 何年ぶりかでやっと会える、そして、この機会を逃せばもう何年も会うことがないであろう友人、恋人、家族。鉄道が止まっても、高速道路が通行止めになっても、自分の車で下道を使って行けないことはない距離なら会える。

 私なら、天候や道路の心配をしつつ、きっと、会いに行くと思います。


 そんな事情が今回ない私は、ほっとしつつ、でも、なんだか淋しく思いながら、この三連休をどうやって過ごそうかと思案している時に、この話題が頭に浮かんだので書きました。

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