3.5の特異点

アフラーム

0話

突然ですが、自己紹介をします。

私の名前は隠岐乃御伽おきのおとぎ

高校二年生です。

何の変哲も無い、つまらないただの高校生です。

そんなことはさておき、

実は私見えるんですよ。

本来見えてはならないであろうものが見えるんです。

まぁ、これ以外は何の変哲も無い普通の高校生ですが。


私が今まで見てきたものって、大体が人の形を保ってなかったり、

むしろそれが何の霊かも分からないぐらいぐちゃぐちゃだったり、

そんなものばかりでした。

たまに、しっかりと人の形をしていたりする霊もいるのはいるんですけど、

でもやっぱり、この人は死んでるって一眼でわかるんですよ。

でも、先日見た霊は一眼ですぐに死んでると分からなかったんです。

しかも美しかったんです。

その少女は。


このお話は隠岐乃御伽と美しすぎる幽霊少女による人助けならぬ、

霊助けの物語なのです



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