ワクチンとは。

病気が流行るとき。

うつる前にその病原菌を摂取して、入らないようにするのだ。

日本政府は、様々なイベントを越すごとに悪くなる治安に頭を抱えた。

そう、イベントが悪いのだ。

渋谷でハロウィンパーティーをしてみろ。

車を倒され、痴漢、窃盗、暴力・・・

つまり、このイベントさえ乗り切れば、ある程度の治安が保てるわけだ。

そこで考えた。

ワクチンをうつのだ。

と言っても、人体にするのではない。

人間にとって害悪、公共の福祉を乱すものを先に入れてしまうのだ。

政府は監獄から罪人を連れ出し、スクランブル交差点へと放つ。

みんな殺人犯だ。

もちろん、人々は恐れてしまう。

すると人間の本質が働くのだ。

群を作る習性。

どうなると思う？

お互いに疑いを掛けるに違いない。

あいつがそうだとか、あの子に決まってる。

そうして皆は帰ろうとする。

この制度を、今度国会に提出しようと思う。

イかれてる？

そんな事ない、だって私は国会がイカれないためのワクチンなのだから。

私が国家の病気を防ぐのだから。

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