第4話 天の神様の言うとうり
「クラス会?めんど・・・」
何故、パーティとかそういうものを好むのだろう。休日まで使って会わなくても毎日学校で顔合わせてるじゃないか。
いつも通りパスしようとしたが
「日程調整するから全員参加ね」とクラス委員が俺を睨みながら言った。どうもご丁寧に紙にまで用意してきてそんなにクラス会したいんだな。
「参加してね?」
はいはいはい。参加しますよ。すればいいんでしょ?
□□□□□□□□□
「父さん、来週クラス会だって」
「おお、参加しなさい。いつなんだ?」
父さんは趣味のカメラを手入れの手を止めて言った。
「来週の土曜オア日曜」
「そうか、どうせなら両日参加したらいい。お前友達少なそうだしな。この機会に作れよ」
「両日参加とかガチ勢かよ・・・」
(どちらにしようかな、天の神様の言うとうりっ)
土曜日か・・・。何か急用できないかな。
・・・りりり♪
メールの通知音が鳴った。
『サク、明日放課後ヒマ?』
幼馴染の圭太からだ。
『ヒマじゃない。』
『なんで?』
何でってこっちにも都合があるんだよ。
駅前にできた新しいパン屋。クロワッサンが売りらしい。絶対に食べたい。見かける度に行列ができていて並ぶのに躊躇していたが、明日こそは入ってやる。
『言えない。』
『じゃあ、明日聞くわ』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます