小春と小雪の探検談
鮮魚店のおぢさん
第1話 はじめまして、小春と小雪です。
はじめまして
私達姉妹です。
姉の橋本小春、4月生まれ17歳の高校2年生
妹の橋本小雪、3月生まれ16歳の高校2年生
そうです。
私達、ギリギリ年子にならなかった姉妹なんです。
顔や背格好はそっくりですが……
ポニテでAカップが姉の小春
セミロングでメガネっ娘でDカップが妹の小雪
そう認識して頂くと助かります。
「って、何この紹介、胸必要⁉必要なの⁉」
「まあまあ、お姉ちゃん」
お昼休み、中庭で一緒にお弁当を食べていました。
急に姉が世紀末救世主のごとく天に向かって吠えました。謎です。
「くそ……この世からオッパイという存在が消えて無くなればいいのに……」
「牛乳飲めなくなるよ?」
「牛乳が無いならケーキをお食べ!」
「たいがいのケーキは乳製品だからね?」
「姉より優秀な妹など存在せぬ!」
「胸を鷲づかみするのやめて!」
まあ、胸の話になるとお姉ちゃんがキレる。大体そんな感じです。
帰り道にお姉ちゃんが言いました。
「ねえ小雪、下着見に行かない?」
「なんで?」
「いやいや、胸の話出てきたでしょ?」
「それが?」
「でかい胸に可愛いブラが少ないっていう話だし、ちょっと試してみようと」
「意味わかんない!」
「うっせえ!思い付きだよ!Dカップだからってデケぇツラしてんじゃねーよ!」
「何で私キレられてるの⁉」
お姉ちゃんがうるさいので、仕方なくショッピングモールに行きました。
「ま、私もブラ買い替えようとしてたからちょうどいいかな?」
「あ、買い替えるんだ。小雪」
「うん、ちょっとだけきつくなってきたし……」
「まだ育つのかよ⁉半分よこせ!」
「また理不尽にキレられた!」
「お前の『すぐサイズが合わなくなる』『体育疲れる』『肩こり酷い』なんて悩みは貧乳勢にとっちゃdisられてるのと同じなんだよ!貧乳という最下層の煉獄ではなぁ!一生そんな悩みを持つことすらも許されないんだよクソがぁ!『貧乳はステータスだ。稀少価値だ』って?はあぁ⁉何寝ぼけた事言いタレやがってんだ!この鉄風雷火の限りを尽くし三千世界の鴉を殺す嵐の様なDカップがぁ!男の注目をダ〇ソンの掃除機のごとく吸い込んでいくその胸にどうやっても届かぬ我らの無念が欠片でも理解できるのか⁉どうなんだ!」
「無駄に長くてウザい!」
そうこういってるうちに、下着専門店に着きました。
「おー、ここは通りがかりに見てるけど、入るの初めて」
「高そうだもんね」
「うん、ウチらはもうちょっと年相応の可愛い感じの店で買うしね」
「あんまりないんだよね……やっぱり大きいサイズで可愛いのって」
「こういう大人な感じの店なら、逆にワンサイズ大きめの可愛いの置いてるかもね?」
とりあえず、2人で色々見てまわります。
「やっぱ大人っぽいのが多いねぇ」
「うん。ちょっと私には早いかなって」
「小雪は清楚系だしね」
「お姉ちゃんはスポーティだから、こういう感じ似合いそうだね」
ギンギンのスポブラ、アスリートのお姉さんが着けそうなヤツです。
「また貧乳disか!」
「違うって!」
「あったまきた……」
お姉ちゃんの目がすわってます。怖いです。
「これ着けろや、おい。」
近くにあったブラをワッシと掴んで、私に突きつけます。
「何考えてるの⁉こんなエロいブラ無理だし!」
「いいから着けろや、ああ?ごたごた抜かすと、Dカップに生まれてきたことを後悔する目に合してやんぜぇ?」
お姉ちゃんの目がクレイジーサイコ。怖いです。
「ひぃ……」
このシリアルキラーの餌食になりたくないので、あきらめて試着室に入りました。
「小雪ぃ、まだかなー」
「つ……着けたけど……これ絶対無理だし……」
「どれどれ」
「無理って言ってるのに入ってくるな!バカ!」
黒のハーフカップブラ
乳首が半分隠れてません。
そもそもシースルーなんで、全部隠れてません。
「うお!我が妹がこんなエロ魔人に!」
「着けろっていったのお姉ちゃんだよね⁉」
「童貞を殺すブラだね」
「童貞を殺す前に私が恥ずか死ぬ!」
パシャ
お姉ちゃんがスマホを私に向けます。
「ふっふっふ、この画像をwebの海で自由に泳がされたくなかったら、おじさんの言うことを何でも聞いてもらおうか?小雪ちゃん」
「あんた鬼か⁉」
こんな姉妹ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
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