第4話 ミステリー「絶妙ピッチング」

 久しぶりだなあ、確か1か月前だったな奴と対戦したのは。


 弱点は何だっけ? 外角低めのストレートで様子を見る。


 ビューン、バシ。


 おお、見送ってボールだ、選球眼がいい。思い出したぞ、前はインコースの高い球で空振り三振。がっかりして帰って行ったな。


 次はタイミングをずらしてカーブだ。


 ビューン、バシ。


 見事に空振り、バットが空を切って捩じれた体に悔しそうな姿。「うっしっし!」


 今度は低めに落ちる球。


 ビューン、カキッ、ボテボテ。


 おっと、くらいついてファールになった。1ボール・2ストライクだ。


 次の球で決めるぞ!


 ビューン、カッキーン。


 ホームランだ、上手くいったぞ!










 

 俺はAIのピッチングマシンだ、リピーターを増やす投球術。

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