ぴったり300文字の物語たち

古森史郎

第1話 ミステリー「子猫のベイブ」

 或る日、私の可愛いい子猫ちゃんがいなくなった。


 あの子の名前は『ベイブ』。全く何処に行ったのかしら?


 あの子はメスの虎猫なの。母親は三毛猫なのに、虎猫が生まれたのよ。


 ベイブは可愛い盛りだったわ。


 猫じゃらしで遊んであげると、お尻を付けて座り込み右手で獲物を捕らえるがまん丸な目と釣合わず愛嬌をふりまく姿がステキ。


 虎猫は大きくなると何処かへ行ってしまうと、近所のおばさんが言ってたの。


 あの子も家を逃げ出したのかしら?


 そういえば、隣の黒猫と仲が良かったような気がする。


 隣の黒猫の名前は何だっけ?


 確か……、そうだ! 『嘉門かもん』とか言う名前だったわ。


 二匹で駆け落ちしたのかしら?











『カモンベイビー』。



 

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