ペン先の夢

白鳥一二五

夢との出会い

辿り着く場所なんてどこでもよかったんだ。


ただただ、現実から逃れたくて……


ただただ、非現実に身を投じたくて、今日の夕方までは普通の学生だった俺は、わずかな荷物だけ背負って家を飛び出した。


星明りが乏しい闇の下、とにかく俺はスロットルを開けて風を切り裂く。


ひと昔もふた昔も前の不良みたいだなんて思いながら、いつもよりハードな速度で流れていく景色の中に、憂鬱は消えて……


【宣篤】

「なんだ……行き止まりか……」


いつの間にか道すらも見失っていたみたいだ……どこかはよくわからないが、公園らしき場所が目の前の暗闇の中に広がっていた。


春先だけど今日はあったかい……ちょうど走り疲れていたところだから、近くの駐輪場にバイクを停め、おあつらえ向きなベンチに寝転がる。


ここは日常からずいぶんと離れた場所なんだろう。


見上げた空には深い紺色が湛え、星々が瞬いている。


【宣篤】

「あの星……なんだっけ?」


母さんは星を眺めるのが好きだった。それと同時に親父はキャンプが好きだった。


幼い頃は兄貴も一緒に家族でキャンプに出掛けた事も多かった。


今じゃあ夫婦喧嘩ばかりだ……


無数の星々の一つ一つに小さい頃の思い出が瞬き、とめどない過去の輝きに魅了されてしまう。


どこかで閃いたかと思えば流れて消えるその光は……その光は……


途方もない考えを巡らせていると、全身に眠気が溢れてきて、どうせならこのままどこかへ消え去ってしまいたいような気持ちに、ゆっくりと瞼を閉じる。


静かだ……本当に消えてしまったみたいに……


【???】

「♪~~~♪~~~~」


誰だろうか? 心地の良い暗さをまとった鼻歌がゆっくりと近づいてくる。


夜闇に冷え切った体が、日を浴びたようなぬくもりに包まれ、後頭部に心地の良いやわらかさを感じる。


【???】

「♪~~~~♪~~♪~~~~」


鼻歌に興味をそそられ薄っすらと瞼を開く。


大人の雰囲気を漂わせる少女が穏やかな微笑みを浮かべていた。


【???】

「あら?」


上品な声で首を傾げると、細くてやわらかい指で頬に触れてくる。


しなやかでしっとりした心地に、鼓動が激しくなった。


【宣篤】

「ん……えっ……!!」


後頭部に感じるフニフニとした柔らかさとぬくもり。


膝枕されている……こんなかわいい子に……


【???】

「まぁ……怪我はしてませんか?」


見上げた視線の先でプルリと踊る豊満な下乳。


後ろめたい気がして慌てて目をそらした。


【宣篤】

「あっ、ご、ごめん……」


もう少しこのままでいたかったけど恥ずかしさが勝って、俺は起き上がる。


が、体から一瞬だけ重力が消えたかと思うと、芝に叩きつけられた衝撃と同時に、青臭さが鼻腔をくすぐった。


【宣篤】

「あっ、いってて……」


【???】

「あぁ、大丈夫ですか?」


【宣篤】

「うんしょっと! あぁ、ベンチの上だったのか……」


【???】

「さぁ、手を取ってください」


白い手を差し伸べられて視線を上げると、少女の胸元でなにかがキラリと輝いた。


眩しさに目を細めて凝視すると、ポケットにささったペンが見ろと言わんばかりに、太陽の光を反射させているだけだった。


【???】

「どうかしたんですか?」


まるで胸を凝視しているみたいでばつが悪い。


顔を背けると同時に彼女の差し出した手を取ろうと目を移した。


が、一陣の風に漂ってきた髪の香りの甘さに、胸が苦しくなり、その細く白薔薇のような色合いの指先に触れる事が躊躇われた。


綺麗な顔立ちと繊細さを帯びた肌、殊にその瞳の黒さの深みといえば、溺れて命を落としても構わないと思えるほどだ。


歳は……大人の気品を帯びているが、俺と同じくらいだろうか?


【???】

「私の顔になにかついていますか?」


【宣篤】

「あっ……いや、そうじゃない……大丈夫だから」


ゆっくりと立ち上がろうとすると、彼女は俺の肩に手を下ろし地べたへと座らせた。


【宣篤】

「えっ?」


【???】

「ニコッ」


その行動にどういった意味があるのかはわからないが、もう一度立ち上がろうとする。


しかし、彼女はその華奢な腕からは想像しがたい力で、日の光のごとくニコニコと笑みを浮かべながら、俺を座らせた。


【宣篤】

「どうしたんだ?」


【???】

「きっと、この出会いは宿命的なものです……

 どうぞ、手を取ってください?」


運命の出会いの間違いではないだろうか? 


それとも、俺は彼女の仇かなにかだろうか?


それはともかくとして……


【宣篤】

「だ、大丈夫だよ!」


腰を上げようと手をついた瞬間、彼女が俺の肩を鷲掴みにし、抑え込んできた。


【???】

「さぁ、手を……うふふっ……うふふふふっ……」


笑顔に細くなった瞼の隙間から覗く漆黒の瞳が、食い殺さんばかりの邪悪な輝きで俺を睨みつけていた。


そう、彼女はこう言っている……


手を取れ、これは命令だ。


【宣篤】

「ははっ……はっ……」


目にする事さえ憚られる高貴な色の指先にゆっくりと手を伸ばし、壊れないように包み込む。


女の子ってこんなにやわらかいのか……初めての不思議なぬくもりに、鼓動は激しくなり息苦しさを感じる。


【???】

「さぁ、こちらに座ってください」


ギュッと握られた手を引くようにし、やっぱりどこか裏のありそうな笑顔のまま、彼女は俺を隣へ誘った。


【宣篤】

「それじゃあ……」


【???】

「こんなところに人が来るなんて、

 まさに、飛んで火にいる夏の虫ですね?」


【宣篤】

「えっと……俺は歓迎されてるのか!?」


【???】

「えぇ、もちろんです!

 久しぶりのお客様ですから、

 精いっぱいおもてなししますね?」


言葉の流れからして俺は取って食われるんじゃないかと疑った。


が、存外そんな事はなく、彼女はにっこりと微笑むとベンチから立ち上がった。


【???】

「ここに来られたのも何かの縁……

 振袖合うも他生の縁と言います!」


【???】

「そうです……

 二人は今日ここで、出会うべくして生まれたのです……

 うふふっ……うふふふふっ……」


奇妙な笑い声をあげながら邪悪な瞳で俺を見つめる。


初対面にも関わらず、あまりに好意的な態度を取られたうえにこの発言。


もう、ここから出られない――出してもらえないような気持ちさえしてくる。


しかし、占い師か何かだろうか? 少なくとも俺は前世で彼女に会った覚えはない。


前世を覚えてもいないが……


【???】

「さぁどうぞ、こちらへ来てください?」


彼女が手を振ると新緑の垣根に囲まれた広場の中央に、上等なティーテーブルとイスがじわりじわりと、まるで昔の技術で写真を現像するかのように姿を現した。


【宣篤】

「脳が若返りそうだな……

 他に変わったところはないか?」


余裕を装って冗談の一つでも飛ばしてみる。


本当は、現実的ではない状況を目にし、頭が痛くなりそうだったが、一息ついて落ち着きを取り戻すと、俺はイスに腰を下ろす。


【???】

「それでは、失礼いたします……」


対面のイスにふんわりと腰を下ろした少女は、腹になにか抱えているんじゃないかと疑ってしまうほどの、綺麗で穏やかな表情で微笑む。


その愛くるしさにまた息が苦しくなった。


【宣篤】

「……それで……ここはいったいどこなんだ?」


様々な色を宿したバラが垣根となり、四方を囲んでいるばかり。白いバラがほとんどでありながら、黄色やピンク、その他の色も時々混じっている。


樹木を使った迷路があるのは知っているが、ここには迷路のような道はない。


彼女が先ほど見せた手品も含め、まるでおとぎの国にでも来たかのようだった。


【???】

「どこなのでしょうね? 私にもわかりません」


パントマイムでもするかのごとく手を動かすと、テーブルやイスと同じようにじわりじわりとカップとポット、そしてミルクティーの実体が現れてきた。


【宣篤】

「どこかわからない? そのわりには慣れてるみたいだけど?」


【???】

「えぇ、どれくらいここにいたか覚えてませんけど、

 長い間いましたから……さぁ、どうぞ、粗茶ですが」


【宣篤】

「ありがとう」


【???】

「あ……」


口に含もうとするや否や彼女は落ち着いた見た目に反した大声を上げ、途端に俺は飲むのをやめた。


【宣篤】

「どうしたんだ?」


【???】

「お塩はいかがでしょうか?」


【宣篤】

「いや、ストレートで」


見た目がミルクティーなのにストレートとは……ハイレベルなジョークに思わずまともな回答をしてしまう。


【???】

「まぁ、男らしいですわね。

 私、そういう殿方は好きですわ」


ストレートティーは近年じゃ割りとスタンダードだと思うがすごく褒められた……塩を入れたらどんな言葉をもらえたんだろう……


だが、塩という選択肢を肯定する勇気は俺にはない。


【???】

「どうです?

 上手に淹れられたと思うのですが……

 うふふっ……うふふふふっ……」


不味ッ!! たしかに粗茶だ、これは……


【宣篤】

「う、うん……鼻に、上ってくるバターの香りが……

 とてもいい」


兄貴が面白がって買ってきた海外の変なお茶を思い出した。


もっとも、賞味期限が切れていたというオチがあるわけだが。


ドブ水で入れたようなこの味はまさにそのもの……


三年くらい前の思い出なのに、舌に付着している物質は間違いなくそれそのもので……


こんな形で過去を追体験するとは思ってもみなかった。


というか、本当は塩を入れたら化学反応を起こして美味しくなるとか?


【???】

「褒めていただけて、うれしいです……

 うふふっ……うふふふふっ……」


キラキラと輝く笑みを見ていると残すわけにもいかず、一思いに胃の中へ流し込んだ。


しかし、運命はこのお茶と同じで甘くない。カップには飲み干したはずのお茶が、滾々とまるで液状の生き物のごとく揺らめいている。


【宣篤】

「うぅっ、ま……旨い……」


【???】

「遠慮なさらずに召し上がってください。

 もてなすためのお茶ですから」


【宣篤】

「あっ、えっ、と……で、でさ、君のその力は――」


【幸恵】

「君ではなく幸恵と言います」


【宣篤】

「あぁ、俺は阿部(あべ)宣篤(のぶあつ)……

 それで、君の力――」


【幸恵】

「幸恵です!」


【宣篤】

「あぁ……で、幸恵さんは――」


【幸恵】

「ユ・キ・エ! です!!」


笑顔に細くなった瞼の間に、またあの邪悪な瞳が俺を睨んでいる。


【宣篤】

「テーブル出したり、お茶を淹れたり……

 幸恵のその力は……なんなんだ?」


【幸恵】

「わかりませんわ……でも、便利ですよ?

 こうしておかわりだって……

 フーっと吐息を注ぐだけで……」


俺の手にしたカップに彼女の甘い吐息が吹きかかると、濁ったお茶が再び注がれた。


【宣篤】

「うっ……」


女の子の吐息……嬉しいけど嬉しくない……


【幸恵】

「さぁ、遠慮なさらず、召し上がってください」


ゴクリと思わず唾を飲み込む。話を逸らそうとしたが失敗したようだ……


邪悪でありながらワクワクと期待に輝く彼女の視線を振り切れない。


【宣篤】

「あぁ、うん……」


口に流れ込んでくる味と言えばやはりドブ水……


いや、ドブ水を飲んだ事などないが、それ相応の強烈な悪臭と、殺伐とした食感に思わず吐き戻しそうだ。


これを毒だと言われたら、速攻で吹き出すだろう。


【幸恵】

「そうですね……色々試したことがあるのですが……

 この垣根の中に納まるものなら、

 どんなものでも……その気になれば、毒だって」


【宣篤】

「ブフォッ!!」


言ってるそばから!


【幸恵】

「どうかなさいました!?」


いや、このお茶を吐き出さずにはいられない理由がもう一つある。


そう、確実に、舌の上でニョキリニョキリと奇妙に動き回っているのだ――ドブ水が!!


【宣篤】

「いや、なんでもない……

 毒とか言われたもんだから驚いて」


これを理由に吐き出せたのは幸いだと思う。


【幸恵】

「ご所望でしたか!?

 ですが、精製法を忘れちゃったんです。

 うふふっ……うふふふふっ……」


その薬を俺に飲ませてどうするつもりなんだろうか?


少なからず、嬉しい想像をしてみるが、食い殺さんばかりに見つめてくる邪悪な黒い瞳を目にすると、悪い予感しかしない。


【宣篤】

「アレルギーだから、

 処方された薬以外は飲めないんだ……」


【幸恵】

「あら、アレルギーでございますか?

 宣篤様が苦しむ……それを私が助けて……


【幸恵】

「あっ……いいえ、なんでもありません。

 ところで、動物などにも弱いのでしょうか?」


【宣篤】

「心配ない。が、犬か猫かで言われたら俺は猫派だ。

 幸恵はどうなんだ?」

 

【幸恵】

「もちろん、猫派です!」


こういう点もやはり気が合うみたいだ……?


【幸恵】

「あの犬と畜生道に堕ちた下等生物とくれば、

 環境を破壊する人間に媚びへつらって……

 人間という愚かな存在を手助けする始末で――」


【宣篤】

「あぁ……ははぁ……よほど犬が嫌いなんだな」


親でも殺されたのか?


巨大で強力で邪悪な憎しみが、俺を巻き添えにせんばかり漂ってくる。


【幸恵】

「えぇ……宣篤様は犬畜生もお好きですの?」


【宣篤】

「犬畜生って……両親が猫好きで昔飼ってたからな。

 やっぱり猫派だ」


犬好きを駆逐せんばかりの勢いだ。犬も好きだと答えようものなら、飛んで火にいる夏の虫という言葉の誤りが瞬く間に逆転して、正しくなってしまう。


命が危ない。いくつあっても足りない!!


【幸恵】

「ところで、宣篤様は……

 付き合っているメスはいるんですか?」


黒く禍々しい瞳で見つめられ、威圧感に押しつぶされそうになる。


というか、メスって……


【宣篤】

「い、いや、いないな……

 十数年間生きてきてモテた試しがない」


自慢ではないがこうでも言っておかなければ、ただの女友達まで命を取られそうだ。


【幸恵】

「そうですか……安心しました。

 いいえ、当然でしたね……

 私と宣篤様は因縁の関係にあるのですから……」


【幸恵】

「私と宣篤様が出会い、愛し合う宿命を……

 メスごときが邪魔できるはずもありません」


因縁ってやっぱり恨まれているのか?


彼女になにしでかしたのかわからないが、前世の俺に土下座してもらいたいくらいだ。


恐い……


【幸恵】

「おや? 大丈夫ですか、不安そうな顔をされて……

 ご安心ください。もし、私と宣篤様の因果を、

 邪魔する者があれば、徹底的に駆除いたします」


【幸恵】

「うふふっ……うふふふふっ……」


危ない! 世界規模で命がいくつあっても足りない!!


【宣篤】

「ありがとう。

 だけど、幸恵にそんな事させられないよ。

 俺は大丈夫だから」


【幸恵】

「あらあら、それは嬉しいですね? 

 きっと、私と宣篤様は来世で結ばれる事でしょう……

 では、宣篤様は私の次に猫が好きという事ですね?」


【宣篤】

「へっ? どういう事!? というか、来世って?」


【幸恵】

「そのままの意味です!

 宣篤様は世界で一番私の事を愛しておられるのですから、

 世界の全生命を生贄に捧げるとしても……」


【幸恵】

「私以外の犠牲を厭わないはずですから……

 うふふっ……うふふふふっ……」


ニッコリと太陽のようにあたたかい彼女の微笑みは、心が落ち着く。


なのに、細くなった瞼の隙間から覗く瞳から陰鬱な執着心が漂ってきて、冷や冷やさせられてしまう。


【幸恵】

「ともあれ……

 犬畜生は滅ぶべきと考える次第です。

 宣篤様もいずれはそうなるはずです」


【幸恵】

「私と気の合うお方ですから……

 そう、宣篤様の中心は私なのですから……

 うふふっ……うふふふふっ……」


【宣篤】

「そ、そうかな……」


恐怖心を感じさえすれど、女の子にそう言われるのはまんざらでもない。


いつの間にか俺は、ここに来るまでの暗い気持ちを忘れて……


あまりに変わり者過ぎるからなんだろう……彼女と一緒にいて俺は安らかな気持ちになった。


夜闇を消し去る太陽のような笑み。


ずっとそばで、ここにいて眺めていたい。


執念深さのレベルをもう少し下げてもらえると、心から安心できるのだが……


【幸恵】

「ふあぁ~あ……あっ、ごめんなさい」


俺に安心してくれてるみたいだな……あくびをするちょっとだらしない感じも可愛いい。


【宣篤】

「眠たいのか?」


【幸恵】

「こんなに楽しくお話したのは久しぶりでしたから……」


【宣篤】

「そっか、喋り疲れちゃったか」


【幸恵】

「あの、宣篤様? こっちに来てもらえますか?」


俺の手を取って先ほどのベンチまで誘うと、座るように目で合図をした。


【宣篤】

「これでいいのか?」


【幸恵】

「えぇ……それでは、失礼します……

 うふふっ……うふふふふっ……」


隣に座ったかと思えば、幸恵は俺の膝にその頭部をゆだねてきた。


心臓が飛び出しそうとはこの感覚をいうんだろう。


いや、もしかしたら、とうの昔にどこかへ飛んで行ってしまったんじゃないかと思えるくらい、俺の鼓動は落ち着いていた。


ゆっくりと瞼を閉じて眠りに就いた、彼女のあどけない寝顔とやわらかい吐息に、すべてがほどけていく。


そうしてまた、何故か俺自身にもぼんやりとした眠気が襲ってきた。


もう少しだけ、もう少しだけ……彼女の純粋な寝顔が朧になってゆく……


その艶めいた髪に触れようと手を伸ばすが、意識が暗闇に包み込まれて、やがて音も匂いも全身の感覚がごくわずかな部分に至るまで失われた……

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る