豆知識「サザレ石」

@SyakujiiOusin

第1話

            豆知識「さざれ石」

                               百神井応身

 石は成長する?

 神社の参道や寺社の境内にサザレイシが置かれているところがありますが、殆どの人はそれに気づくこともなくて、目にも留めないで通り過ぎます。

 今の人はそんなことを信じてはいませんが、昔は石というのは小さな砂粒が成長して石となり、更にはそれが段々に育って岩になると思われていました。

 日本の国歌にある「サザレイシの巌となりて苔のむすまで」というのは、それ位永く栄えますようにということであります。

 天女が3千年に1度天界から降りてきて、羽織っていた羽衣を岩にかけて地上で遊楽し、また天に帰るのに岩にかけていた羽衣をとって着ようとしたとき、薄い羽衣と岩が擦れてできるのがサザレイシだということになっていました。

 そのサザレイシが巌となり苔むすまでということは、千代に八千代にどころの時間軸では計れないくらい、気が遠くなるほどのものということになります。


 実際のサザレイシというのは「石灰質角礫岩」といって、小さな石の欠片の隙間を、長年月かけることで石から溶解してでてくる炭酸カルシュームや水酸化鉄が、周りの砂や小石を固めて大きくなったものだというのが、今の科学です。


( サザレ石

http://www.kng2321-cbs.com/sazareisi.htm)





               豆知識「神社参拝のお作法」


  神社に詣でるのは、大抵の場合お願いがあってのことでしょう。お願い事をするのであれば、無作法であってよい筈がありません。

 人に頼みごとをするときだって、礼儀正しく丁寧にしなければ聞いてはもらえません。神様であれば尚更のことになります。

 日本人でありながら、神社に参拝するときの作法を知らない人は多いですが、基礎的なことは知っていたほうが良いと思います。


1.まず一の鳥居をくぐる前には立ち止まって軽く一礼します。

2.参道を通るときは、道の端を歩きます。真ん中は、神様の通り道です。

3.参拝の前に手水(ちょうず)をつかいますが、

  右手で柄杓をとって水を汲み、まず左手を洗い清め、次に柄杓を左手に持ち替  えて右手を洗い清め、更に右手に持ち替えて左手のひらに水を注ぎ、その水で  口を濯ぎます。

  その後、左手に水をかけ、残った水は柄杓を立てて柄杓の柄を洗い流します。

  柄杓を元の場所に静かに戻します。

4.神殿前では軽く一礼して鈴を鳴らし、何処そこの誰が(自分のこと)お参りに  来ましたと告げます。

  (神様なんだから、そんなことは先刻ご承知だろうなどというのは、心得違い   です。)

5.二礼二拍手(出雲大社だけは二礼四拍手)してから願い事を心に響くように唱  えます。

  神様は、音に観応するのです。

  このとき、自分の内なる神と合体するようにイメージすることも大事です。

  その後一拝して、神前を下がります。

6.参道から鳥居を出たら、振り返って一礼します。

  参拝するには、できれば午前中、遅くとも2時までに済ますようにします。

  大勢の参拝者が落としていった罪穢れが払いきれず淀むからだといいます。



          豆知識「アカシアとニセアカシア」


 アカシアは、マメ科ネムノキ亜科アカシア属の総称。どちらかといえば、ミモザ(ギンヨウアカシア)と言った方が分かりやすいかも知れません。花の色は黄色で、木の葉の裏は銀色をしています。


 ニセアカシアは北米原産のマメ科ハリエンジュ属の落葉高木で、街路樹や公園樹、河川などの砂防・土止めに植えられています。

 どちらかというと、よく目にするのは、和名でハリエンジュと呼ばれるニセアカシアの方が多いようです。

 マメ科の花なので、時季には天麩羅などにして食べられます。

 藤もマメ科なのですが、藤の花を食べるというのは聞いたことがありません。


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