コトバトキ SS、掌編、140字SS
詞梳記(ことばとき)
第1話雪
冷えた身に一陣の風が吹く。枝に最期の葉。今生ははらりと散る。静寂に摘まれとうとう逝ってしまった。そうして行く末に流された葉が天高く消える刹那、待ちわびた厳しくも温かい季節の廻りはいつかの円環に続く。笑って言ったキミ。ふわり
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