段々の流れ淀みなく長るる
段々の流れ淀みなく長るる
苔藻を楽々下る清音の琴の音彩は
光を零す 外れ早朝の黒蜻蛉
水面状の波紋で描く
円環を繰り返す 定まりし杯に
沢山の余韻を呑む
とまれかくまれ
幾許もないか 月陽は経ちすぎて
ほら、水底に生花が嗤うであろう
閃光も低い眩しげの縁台の淵
金蛇が縋り付き 未だまだゆく
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