燻したデスク苦い粗茶

燻したデスク苦い粗茶

柔な椅子は古風な揺らぎを魅せる


雑然と通り過ぎる雲行き

滲みた雨粒を受ける大きな器

差し出された小さな叫び


闇夜に眩む場には錦の仔犬

思い出去る孤独に夢に堕ちる


経糸も緯糸も彼方が育み

織られた景色は私を幸せに指せ

天板に遷した面が在りし日に

振り還った刹那 郷愁

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る