あなたの華が涸れ朽ちて

あなたの華が涸れ朽ちて

春はもうすぐ消える空


ふたりで添えた陶磁の蜜蜂

器の若葉に栄えては種に

分岐されては世に還ります


円な月は 苦楽て瞑り

瞬いては眩み

朱に染まり

微笑んで

吐息を留めた掛時計


今宵 叢雲 天に充ち

泪は無尽に覆われ続け

未来を隠して終うとき

数多は流れて逝きましょう

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