雫で濡れる煉瓦

雫で濡れる煉瓦

内に隠る安っぽい灯り

おててつないで水面に還ろ

良い闇にいざ翔び立つ

若い燕

五月蝿い美風の御開き

可愛らしい猿の赤子

生まれゆく為には

絞めて鳴かせる朱鷺

ソレは先祖還り

落下する花火に容赦なくば。

ですから通り雨は

大粒の椿を堕賭すのです、

憐れなこと

しかたなしやねぇ

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