陽は未だ煌々永く翳る
陽は未だ煌々永く翳る
苦楽眩み昏く 瞼湿り山は聲に
遥かに裂き埋もれては消える華
烏の弧 伍ツ繋いで還る
しとど箒星 深淵に途敷いては
漣て無いで泣いでは夜焦れて
爪弾射ては 糸を撒き掻きて
ててなしご 翔べず仰ぐ
掲げ平に 閃光と翳は朱く透り
砂血の膿果て亡くして航行す
なにでもないでなきたくなく
宵闇に幸 去りとて明けを
洞穴の様絖つけては獲る
此地未だ逢得て
漸く今暫くの余生を賜る
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