第180話 #詩人の本懐「水中」

#詩人の本懐「水中」


ふと苦しくなって天を見上げたら

光に満ちて溢れ揺らいで見得て厭に騒がしい


誰かが助けを呼んで挿し延べた赤い糸は


まるで金魚のフンみたいに惰性でくっついていた芥。


溶けることもなく沈むこともなく

ふわふわと宙に浮かんでゆく


私の糧になるのだろうか?

食らいついてみるのも悪くはない、と


それが甘い誘惑であることにすぐ気づくだろう

所詮小さな箱庭

ネオンテトラは今日も魅力的な彩を放つ

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